今転職を考えている人はもちろん就職活動をしている学生に向けて外資コンサルに就職することがある覚悟と勇気を持っていないなら今すぐやめましょう。
私は新卒からBIG2と呼ばれる戦略コンサルティングファームで3年間働いていますが、会社内の実情と就活生や転職者に対してPRしている内容が乖離していると感じています。
実は外コンが人気なのは頭のいい人たちのPR戦略なのです。だって、激務3年以内に転職する率が50%以上の世界なのに就職人気なのは謎すぎませんか?
そこで今回は実際に外資コンサルとして働いている私が会社内・業界内の実情をお話しできればと思います。
また外資コンサルの評価制度について闇事情があるのでそちらも暴露したいと思います。
外資コンサルが激務なのに人気な理由
外資コンサルが求職者に人気な理由は彼らのPR戦略によるイメージ操作印象操作です。
では、まず質問です。外資コンサルティングといったらどんなことを思い浮かべましたか?
- 激務
- 仕事内容が高度
- 頭のいいハイスペック高学歴集団
- 給料が高い
- 市場価値が高い
- 転職率が以上に高い(アップorアウト)
こんなことを想像したのではないでしょうか?
もしの5つの項目をピタリと同じく思い浮かべたあなたはきっちり洗脳されています。
そして、このイメージがある人は外資コンサルは確かに激務そうだけど、スキルも身につくし、仮に3年間頑張って働けば他に転職できるだろうって思い込んでいると思います。
悪いイメージを払拭するような形で良いイメージをつけないと外資コンサルに入ってくる人がいなくなってしまいます。だれも残業ばっかでブラックな会社は入りたくないですよね。
そして、この印象操作を後押しするのが、マッキンゼー、ボストンコンサルティングといってブランド名です。この名前さえ出しとけば、優秀なイメージを相手に与えることができるまで外資コンサルファームは知的ブランディングに成功しています。
なぜなら、1950年代も昔から外資コンサルはもともと企業の成長戦略を決めたり、その戦略計画を実行する支援を知的プロフェッショナル集団として暗躍してきました。
この名残が企業間にもはびこっておりコンサル=先生という認識になっているのです。
そのため、外資コンサルが激務などの悪いイメージがある中でも求職者に人気なのはコンサル会社のブランディングと印象操作にあるのです。
外資コンサルに就職した末路は無能おじさんおばさん
残念な報告から入ります。今、外資コンサルティングを目指している人がいたら不快に思うかもしれませんが外コンのブランディングで就職・転職した人の末路は無能高給取りビジネスマンです。
そして、転職先はほとんどの確率で外資コンサルファームしかなく事業会社への転職は様々な理由で不可能です。
コンサルはコンサル業界内でしか転職できなく、足を踏み込んだら一生コンサルと言われています。(コンサル業界では)
では外資コンサルでは市場価値が高まるようなスキルが身につかない理由とコンサルにしか転職できない理由を詳しく解説したいと思います。
外資コンサルに転職しても市場価値が上がらない理由
外資コンサルに就職してもあなたの市場価値は本質的には高まりません。
なぜなら仕事内容のほとんどが上司の指示通りのパワポ作成・エクセルにてデータ整理といって誰でもできる仕事だからです。
たしかに、有名企業の名前が強いので、例えばマッキンゼーで働いていた人というイメージで優秀そうと相手に錯覚させることことはできます。
しかし、実際は蓋を開けてみると自分でプロジェクトを動かしたり、人を説得させるような営業力・提案力がないことがとっても多いのです。
なぜなら、コンサルの本業は成長戦略や改善案を机上の空論で成功率が高いと想定するものを考えるだけで、実行することはしないからです。実行した経験がある人でもそれはあくまでも補助。
価値を生み出す行為を自ら試行錯誤して壁にぶつかって悩んで解決するといったど根性事業家精神を持ち合わせていない人が多いのです。
また、外資コンサルファームで新卒や未経験から転職した人は大抵の仕事はパワポ作成やエクセル整理といったいわゆる「ITドカタ」と呼ばれるRPAでもできるような単純作業ばかりです。
確かに事務的な作業を高速で処理するスキルは身につきますが、これだけで俺は外コンで優秀なんだぞとドヤ顔していプライドが高い勘違い男がめちゃくちゃ多いのが特徴です。
外資コンサルタントはコンサル業界にしか転職できない
- 高給取りに味をしめ年収が下がる事業会社への転職はしたくない
- 事業会社側は外資コンサルの使い方に戸惑っている
- これといった強みになるスキルがない
外資コンサルタントが転職を考えた時に、大抵の人は別の似たようなコンサルファームに行くことを考え始めます。
まずその理由の1つは年収です。
外資コンサルタントの20代の平均年収は1000万円に比べ、事業会社の同じ世代の平均年収は600万円あれば上等レベル。
これの年収の差を受け入れられる人ってなかなかいないですよね。給料の高さは働くモチベーションの6割以上締める人が大半ですから。
例えば、家賃15万円のマンションに住んでいた人が転職を気に家賃8万円のボロいアパートに住めるかといったら難しいですよね。
人の性質として現状維持バイアスと損失感情から生活水準を落とすことができにくいのです。
また、事業会社からしたら外部のコンサルタントのスキルは会社名のブランディングの高さしかないと気付き始めているので、それよりかは同業界の営業経験のある人や現場の経験がある人を採用しがちになります。
そのため、結局はコンサルファームに転職といった流れになるのです。