相容れないとは「お互いの対場や意見が対立して敵対している状態」のことを意味します。
突然ですが、あなたの学校や職場にもそんな相容れない人はいませんか?
なんとなく話が合わない、価値観が違いすぎるなど相容れない存在はどこにいっても必ず一人は存在します。
相容れない人は無視して関わらなければ問題ないのですが、その人が「職場の上司」や「友達の友達」のようなどうしても人間関係を続けなければいけない状況にある場合ストレスを溜めながら毎日接しているのではないでしょうか?
そこで、今回は馬が合わない人のベストな接し方を心理学の立場から解説し、読んでいる皆様が少しでも相容れない人と上手に付き合う方法が見つけられたなら幸いです。
目次
相容れないとは
意味
「相容れない」とは多くの場合、人間関係において相手とうまくコミュニケーションができないことを指します。
人は意見の食い違いや価値観の違いを感じる場合、相手を相容れない存在と認識する傾向があります。
ちなみに、相容れないの読み方は「あいいれない」です。
使用例・例文
相容れないという言葉の使用例・例文を見ていきましょう。
ビジネスシーンに関する例文
あの上司とはプロジェクトに関して意見が一致しない。そもそも、私の意見に耳を傾けようともしないのでそもそも私とあの上司は相容れない人なんじゃないか。
恋愛に関する 例文
男女の価値観は生まれ育った環境が違うので異なることは多々ある。そのため、男女の結婚に関する定義や要求は相容れないものだ。
類義語
相容れないの類義語は4つに分類できます。
[box class="box26" title="複数のものが同時に存在できない状態を意味する類義語"]
- 共存できない
- 水と油の関係
- あちらが立てばこちらが立たず
[/box]
[box class="box26" title="意見が一致しないことを意味する類義語"]
- 足並みが揃わない
- ちぐはぐ
- 齟齬が生じる
[/box]
[box class="box26" title="人などがお互いを理解しあえないことを意味する類義語"]
- 分かり合えない
- 受容できない
- 気に入らない
[/box]
[box class="box26" title="性格の不一致から接しずらいことを意味する類義語"]
- 馬が合わない
- そりが合わない
- 相性が悪い
[/box]
相容れない人の可能性診断
今話している人が相容れない人かどうかの判断は直感的な勘でだいたい当たっています。そのため、第六感でいうと相手に対してこんな感情を覚えたらその人とは相容れない可能性が高いです。
[list class="li-niku"]
- 話しててイライラする
- 表面的な作り笑顔をしなければならない
- 話が終わるとどっと疲れる
- 自分の意見が正直に言えない
- 沈黙が怖い
[/list]
この感情が出てきたら、相手との相性は絶対よくありません。
そんな相容れない人と無理に接して、自分自身が壊れないようにすぐに対策を取りましょう。
相容れない人の特徴
相容れない人の特徴は人によって相容れない人と認定する基準が異なりますが、ある一定の性格の部分では共通する要素も多い気がします。
そこで、会社員50名にアンケートを取り相容れない人の特徴をヒアリングした結果に基づき、相容れない人の特徴をご紹介します。
もし、あなたがこれらの特徴に当てはまっているなら相手から相容れない人と心の中では思われているかもしれません 。
この機会に自分の性格や特徴を見直すことをおすすめします。
否定ばかりする
「え、これはダメだよ」「そんなのうまくいくわけがない」と否定から入る人は相容れない人になりやすいです。
ビジネスシーンでよくある光景として、若手社員が上司を含めた会議にてあるプロジェクトの成功するためにロードマップをプレゼンした時に、上司がダメだしから入る人が圧倒的に多いです。
その結果、発表した部下は否定ばかりしてくる上司に対して不信感・恐怖心を抱いてしまい、相容れない人と思ってしまうのです。また、ビジネスならまだしもプライベートで否定してくる友達や彼氏・彼女はいませんか?
もしあなたがそんな否定ばかりする人と対面した場合、無理して話を合わせずに相容れない存在として距離を置くことをおすすめします。
人の話を聞かない
自分が話しているのに話を遮るかのように勝手に話始めたり、自分の意見に全く耳を傾けず自分の意見ばかり押し付けてくる人は相容れない人と認定されやすいです。
たしかに、話をすることは楽しいことですし、自分の話を聞いてもらえることは幸せなことですよね。その一方、話を聞いている方は相手の話を聞いていて本当に満足しているのでしょうか?
一方が話続けてしまうと、あちらが立てばこちらが立たずの状態になってしまいコミュニケーションが一方通行に陥ってしまいます。
そのため、ミスコミュンケーションが起きると、その相手を相容れない人と思うのは当然のことでしょう。
しっかりと相手の話を聞く傾聴力を身につけ、お互いにイーブンな関係で会話のキャッチボールをするように心がける必要があります。
上から目線の言動を頻繁する
なにかとあなたに上から目線で接する人はいませんか?
例えば、仕事場でアドバイスを求めていないのに偉そうに指摘してくる同期や上司がいますよね。
自分なりに一生懸命プレゼンの資料作りをしているのに何かと「ここはこうした方がいいよ」と横槍を投げてくると、イラっとしますよね、
この不快感の原因は「上から目線=あなたを遠回しに否定」と思ってしまう心理が働くからです。そのため、相手のとコミュニケーションで指摘され続けることが多い場合、否定と捉えてしまう心理から相手を相容れない存在と認定してしまう傾向があります。
あなたの発言は相手にとって上から目線になってはいませんか?
余計なお世話と思われる言動に思い当たりがある場合、控えてみたり相手に助言を求めているかどうかの確認を取ることをおすすめします。
人の悪口ばかり言う
職場で上司の悪口を言う人やなにかと知り合いの悪口を言う人は相手から相容れない人と思われてしまいます。
悪口は言う人と聞く人の中に「あの人嫌い」と言う共通点を見出して、お互いの仲が深まるというメリットもありますが、大抵の場合、人間関係にマイナスな影響を与えます。
また、悪口を言う人は日頃のストレスを発散させることができますが、聞いている方はあなたのストレスをそのまま吸収して疲れ果ててしまうケースもあります。
例えば、電車の中で大声で誰かの悪口を言っているおばちゃん世代がいると思いますが、聞いている方はすごく深いな気持ちになりますよね。
そのため、悪口は人間関係に悪い影響を与えるケースが多いので悪口を聞いている人は悪口を言う人の考えに同意できない場合が多いので相容れない存在と思うでしょう。
そのほかにも相容れない人には色々な共通する特徴があります。
皆さんが想像したものと一致するものはありましたか?
では続いて性格も見てきましょう。
- 生真面目
- あっけらかんとした人
- うだつの上がらない人
- 適当な人
- わがままな人
上で見てきた特徴や性格はあくまでも人によって異なるものなので一概には正解とは言えません。
しかし、相手の特徴や性格が、すこしでも当てはまるものがあるなら相容れない人の可能性が高いので注意しましょう。
相容れない人(特に上司)との接し方
では、相容れない人(特に上司)とはどのように接すればいのでしょうか?
相容れない人の対処法は可能ならば接しないことが正解ですが、どうしてもコミュニケーションを取らなければいけない状況や環境下にいることの方が多いと思います。
そこで、相容れない人との付き合い方の正解を心理学の立場からみてきましょう。
ネガティブな言動を取らない
嫌いな人ほど、彼らに対してそっけない態度や攻撃的な態度などのネガティブな言動を取りがちですよね。しかし、これは心理学の立場から言うと絶対にやってはいけない行動なのです。
なぜなら、「返報性の法則」により相手に対する自分の態度に応じて相手から自分に対する態度が変わるのです。つまり、相容れない人に対してマイナスな言動をすると、相手からもこちらにマイナスな言動を取るという心理が働くのです。
嫌いな人を目の前にするといくらポーカフェースで感情を内に秘めていたとしてもなんとなく態度や雰囲気で「あなたのことが嫌い」と伝わってしまうものです。
あなたもなんとなく嫌われてると感じた人からネガティブな雰囲気を感じたことはありませんか?
そのため、相容れない人ほど逆に好意的な態度で接することがベストな接し方なのです。たとえば、朝会社で顔を合わせたら自分から挨拶を行いかりそめでも良いので好意的な印象を相手に与えましょう。
その結果、徐々に相容れない人との人間関係が改善されるかもしれません、
共通点を見つけて褒める
相容れない上司と職場で仕事をするとき、ものすごくストレスが溜まりますよね。
そこで、少しでもストレスを低減させるテクニックとして馬が合わない人と自分の共通点を探してみましょう。すると出身地が同じであったり趣味が共通の場合が意外と判明します。
人は同調行動と呼ばれる心理が働き、集団と同じ行動をとることに非常に安心感を覚えるのです。そのため、共通点が多い人や似ている人には親近感が湧きやすいのです。
そのため、たとえビジネスでは相容れない人かもしれませんが、プライベートで似ている部分が多いと親近感が湧き、多少なりとも接しやすさが上がります。
共通点を見つけること以外に相手の行動を真似するミラーリングをすることもおすすめです。
好きな人の行動ほど実は無意識に真似をしてしまう心理を利用して、意図的に相手と同じ言動を行い親近感を沸かせるテクニックなのです。
表面的な付き合いだけにと思い込む
相容れない人、特に職場の上司とどうしても話をしなければいけない時はできるだけ接する時間を短縮することも有効な手段の1つです。
上二つで説明した方法はあくまでも相容れない人との関係を改善する方向での接し方ですが、そもそも相容れない人との人間関係の改善を望んでいないなら表面的な付き合いだけで終わらすのもアリです。
相手に期待をしない
相容れない人に何か期待していると、相手の発言や行動が自分の想定外なものになる度にストレスがかかってしまします。相手の行動に振り回されないためにも、思い通りにならなくて当たり前というスタンスでいましょう。
あのアドラー心理学で有名なアドラーさんも健全な人は相手を変えようとせず自分を変えるという名言を残しています。
相手に期待しないことは意外に難しいことですが、慣れるとビジネスだけでなく恋愛やその他の分野にも使えるマインドセットです。
そのうえで、相手をそもそも対等の人間と見ないで、またかぼちゃの分際で何か言っているよっていうラフなスタンスでいましょう。そうすれば、相手の言動にいちいち腹を立てずに済みます。
それでも、相容れない人から何かしらの不快な言動を受け続けた場合は完全スルーしましょう。心理学的にはこの状況下で相手にかまってしまうと、逆に相手を喜ばせてしまうのでダメです。
しっかり自分の芯をもっていれば大丈夫です。
相容れる人の存在はありがたい
ここまで見てきて、相容れる存在というのがいかに珍しく、貴重な存在かが分かったと思います。もし今あなたの周りにそのような存在がいるのなら大切に接しましょう。
一般的には両手の指で数えられるぐらい、自分とぴったし呼吸が合う人がいるようです。
しかし数の多さではないので、ゆっくりと自分の心から相容れる人を見つけ仲良くなり、助け合える関係になれるといいですよね。