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ジョハリの窓とは?自分の性格が客観的にどう思われてるか解明できる

「他人からどのように思われるか気になる」「嫌われることが怖くて言いたいことが言えない」という悩みをお持ちではないですか?

そこでこの記事では、自分が他者からどのように思われているのかを知るための方法として「ジョハリの窓」を紹介します。
「ジョハリの窓」はグループ研修などでも使われているので、ゲーム感覚で客観的に見た自分を知ることができます。

ぜひ試してみてください。

ジョハリの窓とは?

ジョハリの窓とは、心理学者のジョセフ・ルフトとハリー・インガムの二人が提唱した、
人との関係における自己の在り方を示すフレームワークです。
「ジョセフ」と「ハリー」の名前をとって「ジョハリの窓」となっています。

ジョハリの窓は人の心を4つの大きな窓に分け、
自分が知っている自分、他人が知っている自分の項目をそれぞれの窓に分けて自己分析をしていくものです。
それぞれの窓の特徴は以下の通りとなります。

「解放の窓」自分も他人もわかっている性格
「盲点の窓」自分にはわかっていないが他人は分かっている性格
「秘密の窓」他人には分からないが自分自身が分かっている性格
「未知の窓」他人も自分も分かっていない性格

ジョハリの窓は誰しもが持っているものとされています。
本当はかわいいものが好きだけれど、周りからはクールに思われているので、
かわいいものが好きと言えないなどは「秘密の窓」です。
これらの窓の特徴から客観的に見た自分の性格を解明していきます。

ジョハリの窓の実施方法はこれ!

ジョハリの窓の実施方法は、
①5人以上の人数で実施する
②ジョハリの4つの窓を記したシートと、性格の項目を記したシートを用意する
③自分と他人がシートに記入する
④全てのシートを回収して集計する
の順番で行っていきます。

それぞれに注意点などがあるので詳しく見ていきましょう。

5人以上の人で実施する

実施人数は、自分のことをよく知っている5人以上で実施します。
初めて出会った人は自分に対するイメージ程度のものしか項目を選べないので、
ジョハリの窓の効果を十全に得ることができません。
また、人数は多いほうがいいですがあまり多い人数だと集計が大変になるので、
多くても10人程度で実施するのがいいでしょう。

性格項目シートとジョハリの窓の集計シートを用意する

二つの種類のシートを用意します。
集計用のシートは1つでいいですが、性格項目のシートは人数分用意します。

性格項目シート

自分と他人を含む、ジョハリの窓に参加した全員が記入するシートです。
性格などをあらかじめ項目として決めておきます。
項目を決めておかなくても実施はできますが、「未知の窓」は誰もが知らない自分の性格などが入るので、
あらかじ性格項目を決めておくことで、集計するときにどのような項目があるかの目安になります。
また、本人が思っていることを素直に記入するためにも、
名前などを記入しないなどの配慮をしておくのがいいです。

性格の項目にはネガティブな表現方法は採用しないようにします。
ネガティブな表現方法は悪口にもなりかねないので、
ジョハリの窓に参加をしてくれた人たちとの人間関係を悪化させる恐れがあるので、
「せっかち」→「行動が早い」などポジティブな表現をしましょう。

ジョハリの窓の集計シート

ジョハリの窓
紙に4つの大きな枠を作り、左上から時計回りに、
解放の窓、盲点の窓、未知の窓、秘密の窓と記入します。
あとで集計するときに見づらくならないようになるべく大きな枠にしましょう。
以下にあるものが集計シートの見本となります。

性格項目シートに記入する

シートに記入するときは、自分が思う自分(他人)の性格項目を選ぶようにします。
誰かが優しいと言っていたから優しいという項目を選ぶのではなく、
自分が優しいと思ったから優しいという項目を選ぶようにしないと、
ジョハリの窓で他人から見た自分を客観的に解析できなくなります。

集計する

全員が性格項目シートに記入をしたらそのシートを集めて、性格項目をジョハリの窓のシートに記入していきます。
記入方法は、
①自分も他人も選んだ項目は「解放の窓」
②自分は選んだけど他人は選ばなかった項目は「秘密の窓」
③自分は選んでいないけど他人は選んだ項目は「盲点の窓」
④自分も他人も選ばなかった項目は「未知の窓」
としてジョハリの窓のシートに書きこんでいきます。

このときに性格の項目がどれくらいの人に選ばれたか分かるよう、
数字などを書いておくとその性格項目がどれくらい他人に認知されているかも分かります。

ジョハリの窓:4つのタイプの特徴

ジョハリの窓ではどの窓にどのような項目が該当しているかで、自己の性格を客観的に分析することがでます。
解放の窓の項目が多ければ多いことを「解放の窓が広い」といい、
解放の窓が広いほうが人との関係性のバランスがいいとされています。
また、4つのどの窓に性格項目が多いかでその人の特徴も現れてきます。

解放の窓が多いタイプの特徴

解放の窓は、自分も他人もわかっている性格です。
この窓に項目が多いタイプの人は、人間関係においてストレスが少ないと言われています。

解放の窓が広い人の特徴は、自分への理解力があり、他社とのコミュニケーション力が高いところです。
他人と上手に関係を持つことができるので信頼関係も築きやすいです。
ただ、なんでも素直に言動に表れやすい特徴もあるので人との距離感には気を付ける必要もあります。

向いている職業

解放の窓が広い人はコミュニケーション力が高く、相手が何を望んでいるかを把握する能力に長けていて、
聞き上手で話し上手というのも特徴の一つになります。
そのため、相手の意見に耳を傾けることが必要な営業職や、接客業などが向いています。

盲目の窓が多いタイプの特徴

盲点の窓は、自分にはわかっていないが他人は分かっている性格です。
盲点の窓が広い人は、熱心で集中力があるというのが特徴です。
また、思い込みが強い点も特徴の一つで、自分自身のことや相手の考え方などに関して思い込んでしまうと、
人間関係において誤解を生みやすくなります。
盲点の窓にある項目を認識して受け入れることが、解放の窓を広げていくことにつながります。

向いている職業

盲目の窓が広いタイプの人は、物事に没頭することができるので根気強さが必要とされる研究職などが向いています。
また、周りに流されずに自分の価値観や感覚を大事にすることも特徴としてあげられるので、
職人やクリエイティブな職業も向いています。。

秘密の窓が多いタイプの特徴

秘密の窓は、他人には分からないが自分自身が分かっている性格です。
この窓が広い人の特徴は、協調性があり他人の心の機微に敏感であることです。
ただ、協調性が高いので相手の要望に応えよとして自分を抑えようとしてしまい、
人間関係において息苦しく感じることも多いでしょう。

少しずつ「秘密の窓」にある項目を人に見せていくことで解放の窓を広げることができます。
ただし、急に解放の窓を広げようとすると相手が戸惑ってしまうので時間をかけて行うのがいいでしょう。

向いている職業

秘密の窓が人いタイプの人は、慎重で几帳面なところがあります。
そのため、正確さが求められるような法律関係、医療関係の職業が向いていると言えます。

未知の窓が多いタイプの特徴

未知の窓は、他人も自分も分かっていない性格です。
この窓が広い人の特徴は、ミステリアスで不思議な人が多いです。
魅力的にみられることが多いのですが、裏を返せば知的好奇心が弱いため、
知識や経験に乏しく保守的な性格とも言えます。

この窓が広い人は、いろいろな事に挑戦したり、
いろいろな人と関わり合いを持っていくことで解放の窓を広げることができます。

向いている職業

未知の窓が広いタイプの人は、自分の殻に閉じこもってしまうことがありますが、
それは人の気持ちをよく考えてしまっているからともいえます。
また、保守的である人は人と話すうえで冷静でいようと努めるので、
カウンセリングなどが向いています。
また、マイペースという特徴もあるのでコツコツ作業ができる事務職なども向いていると言えます。

まとめ

ジョハリの窓は、客観的に自分の性格を判断するのに役に立ちます。
解放の窓を広げることで自己の能力を開発することもできます。
しかし、ジョハリの窓は相手が自分に対して思っていることを受け取ることになるので、
人によっては精神的な負担がかかります。
実施する場合は参加するのを嫌がってる人を無理やり誘わない、
悪意のある表現方法を使用しないなどの配慮しましょう。

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