人の心理

哲学的に考えると尊敬できる人を見つけるには自己分析が必須!?

尊敬できる人を得るためには、逆説的ですが、自分を分析することが必要です。

自分と他人の違いを見つけると言っても良いでしょう。

尊敬できる人が一体どういう人なのか、哲学的に考えてみたので参考にしてみてください。

また、尊敬できる人がいない・憧れる人がいない人の特徴はこちらの記事で解説しています。あなたがこの特徴に当てはまっていないかどうか要チェックです。

尊敬できる人とはどのような人なのか?

リーダーシップはその人の能力や指導力を指し、カリスマはもっと感情的、直感的あるいは半ば神秘的な魅力に基づく崇拝、場合によっては盲信が含まれます。 尊敬という言葉は、集団におけるリーダーシップや、特別な魅力の輝きによるカリスマに対してだけではなく、ごく身近な人に対しても使います。高い能力や影響力とは無関係な「人柄」に対する尊敬です。むしろ日常的にはこちらの方が使用頻度は高いかもしれません。

尊敬できる人柄とはどんなもの

尊敬できる人柄

問題は「理想の人格」あるいは「人格の成熟」です。この問題は、西洋哲学においてはキリスト教と切り離して考えることはできません。

近代以降の西欧では、科学の力が強くなるに連れてキリスト教の力は弱まりました。そこで「神なき時代の理想の人格、人格の成熟とはどのようなものか」が大きな問題となりました。ニーチェもサルトルもこの問題を扱いました。

しかし、日本ではそもそもキリスト教が浸透していなかったので、神、少なくともキリスト教的な一神教の神の問題は起こりませんでした。日本に影響を与えた東洋思想は主に、仏教と儒教、そして道教です。

日本に影響を与えた東洋思想・仏教について

仏教東洋思想と損益の関係

原始仏教は個人の救済を目指したものでした。つまり、修行によって真理に目覚め、悟りを得て、涅槃と呼ばれる理想の境地に至ることを目指していました。これを解脱と呼びます。

それが、大陸を伝播して日本に来たときには、広く衆生を救済する大乗仏教に変化していました。

いずれにせよ、仏教では欲望を持つことが全ての苦しみの元であるとして、欲望を捨てることが人格の形成であると考えられました。

日本に影響を与えた東洋思想・儒教について

尊敬できる人

儒教は中国の孔子の思想です。その中心は「仁(じん)」と呼ばれる概念で、大まかにいうと「人間を尊重し愛する」ことです。

その実践おいては「己の欲せざる所を人に施すなかれ」(『論語』)という言葉に集約されます。

また、社会秩序を重んじ、父母兄姉を敬い、礼儀を失しないことを主張します。

日本に影響を与えた東洋思想・道教について

日本に影響を与えた東洋思想・道教について

道教も中国の思想で、老子を始祖とし、荘子が発展させました。

この思想を大まかにいうと、人間の作ったものは社会にせよ文化にせよ小賢しい智恵にすぎないと否定します。

争いばかりしていないで人間は自然を見習いなさい、と道教は説きます。

日本に影響を与えた日本独自の思想について

日本に影響を与えた日本独自の思想について

この他、日本独自の思想として神道と武士道があります。

しかし、神道は「穢れを祓う」ことを重視して、人格形成のようことは強く説きませんでした。武士道はその名の通り武家の思想で、主君に対する忠誠をその根本に置きましたが、江戸時代の人口比率では武家はごく少数で、支配階層の思想ではあっても、主流とは呼べないものでした。

このような思想背景の下、日本の一般的な市民の成熟した理想的な人格のイメージは「いつも穏やかで怒りや恨みのような激しい感情を抱かない」修行を積んだお坊さんのようなものとして定着しました。

西欧の思想について

西洋の思想と尊敬できる人の関係

西欧では、対立する概念の葛藤が思想の実践のように考えられます。自然対人間とか、主観対客観などです。マルクス主義の「階級闘争」などは典型的な対立と葛藤の思想です。これに対して、日本、あるいは東洋では「調和」が基本となっています。

アメリカでは、自己主張が強く、自分がいかに有能で魅力的かをアピールし続けることは「美徳」として評価されます。

しかし日本では、そのような人は好まれず、能力が高くても評価が低くなりがちです。「調和」を乱すからです。日本では「尊敬されたがっている人」は尊敬されません。

尊敬する人を見つけるためには自己分析が欠かせない

同調が好きな日本人はやや苦手なことです。「個性個性と判で押したように言う教育」という川柳がありますが、個性とは何かが良くわかっていないのでしょう。個性とは「他人と共有できないもの」のことです。言葉は個性ではありません。言葉は共有できるからです。他人と共有するためにこそ言葉は発達してきました。

他人と共有できないもの、それは「感覚」

尊敬できる人の見つけ方は自己分析

何かを好きだ、大事だと思う理由を論理的に、つまり言葉で問い詰め、前提にさかのぼっていくと、「それはなぜか」と説明できないところに辿り着きます。なぜ鉄道が好きなのか、なぜ昆虫が好きなのか、なぜこの人と結婚したのか。重量感、形態の多様性、優しいから。

それなら、なぜ重量感のあるものが好きか、とどんどんさかのぼっていくと言葉では説明できないところに至るはずです。至らなければ無限にさかのぼるはずですが、そんなことはあり得ません。そこでは人は根拠のない選択をしているわけです。柄谷行人風にいうと「暗闇の中での跳躍」をするのです。

選択の基準になるのは、言葉ではない趣味や直観、つまり感覚です。自分の個性を自覚すると、他人の個性を尊重できるようになります。自分が何かを大切だと思うのと同じように、他人も何かを大切だと思っていることを理解できるからです。他人を尊敬するためには、自分を尊敬することが必要でしょう。

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