あなたには、尊敬できる人はいますか?また身近に憧れる存在の人はいますか?答えがNoと言う人は、ある共通する原因があります。
尊敬できる人がいない、憧れる人がいない人の特徴を紹介しその心理を解説していきます。もしあなたが尊敬できる人がいなくて悩んでいるなら、何も問題ないので安心してください、
ごく自然な事象です。さらにむしろ尊敬できる人が周りいないほど自分指針が充実していることの裏メッセージです。まずは、悩むのをやめプラスに考えましょう。
尊敬できる人がいない人はまずは尊敬できる人を見つけましょう。実は哲学的にじっくりと考える必要があります。こちらで詳しく解説しています。尊敬できる人の見つけ方を学んでから尊敬できる人がいない原因を見るとすっきりと理解できます。
目次
尊敬できる人や憧れる人の定義とは何か?
「あなたの尊敬できる人は誰ですか?」就活や飲み会で質問されることがあると思います。その場で答えを考えられない人もいますが、逆にパッと答える人もいます。実はこの要因は簡単で、答えられる人と答えられない人の差は、尊敬できる人・憧れる人の定義の差です。
当然人によって尊敬するポイントや人を良いと思う判断基準が違うので、基準値が低い人は多くの憧れる人が周りにいるだろうし、基準値が高い人は尊敬できる人がほとんどいない状況に陥ってしまいます。
ではここで一般的な尊敬できる人の定義をみてみましょう。
尊敬できる人の定義や要素
- 仕事ができる
- 責任感が強い
- 行動力がある
- 誰にでも優しい
- 社会に貢献する活動をしている
- 年収が良い
もちろんここに挙げた要素以外にも多くの尊敬基準があると思います。
ただ一般的にこれらの要素を3個以上持ち合わせていると人から尊敬されやすい傾向にあると思います。
尊敬できる人を哲学的に解説
自分よりすごい人を認めたくない心理は基本的に劣等感の裏返しです。
上記の要素の中でも、哲学的に考えるとリーダーシップに関わる要素はその人の能力や指導力を指し、カリスマはもっと感情的、直感的あるいは半ば神秘的な魅力に基づく崇拝、場合によっては盲信が含まれます。
尊敬できる人や憧れる人の心理を4つご紹介
自分よりすごい人がいると認めたくない
自分よりすごい人はたくさんいるってわかってるけど、プライドが高くて他人を認められない人がいます。
この場合実力的には尊敬に値する人はいるのですが、自尊心の高さゆえ「私なら努力すれば勝てる」と思っています。
そうなると必然的に、意地でも尊敬できる人はいないと言い張る構図になってしまいます。
あくまでも実力は上には上がいるという認識はあるので、成長度合いが高めな方です。ここに書かれたような人の場合、なまじある程度の能力があるという事実のために、よけいにライバルの能力を認めたくありません。
心理学的には、そういう自分の嫉妬心に気付き、劣等感を直視することで、自分が劣っていることを認めることができるようになる、といわれています。
それが自覚できれば、ライバルに敬意を持ち、嫉妬心を自分を向上させるためのモチベーションに転換できるのでしょう。
(それが簡単にできれば苦労はないので、そのためにカウンセラーなどの臨床心理の専門家が居るわけですね)
他人に無頓着で興味がない
そもそも自分以外の他人に興味がない無頓着な人がいます。
周りに興味がないと他人の行動や成果、実績になんの感情も抱くことはありません。(良くも悪くも)自分が思うように行動できているかが日々の満足基準ですので、言動が非常にマイペースです。
人の目を気にしないことで、尊敬できる人がいない・憧れる人もいないという状況に陥ってしまいます。この場合、自分自身におごりがあるわけではなく、己に集中している状態なので、尊敬できない人が周りにいないことをそもそも悩む必要はないでしょう。
というのも、他人に興味がない人は満足しているので、気持ちは穏やかでトラブルを起こすことも少なく、そばに居ても負担を感じない人です。
興味のないことは無視するので、話していてやや張り合いがない程度です。
他人と共同作業をするときに、独り善がりな主張をすることもありますが、自分の好きなことを大事にしている人は、他人のそれも尊重してくれるので、多くの場合は良く説明すれば納得してくれるはずです。
むしろ、誰にも迷惑をかけていない「他人に無頓着な人」に対して、常識や一般を持ち出して「もっと普通にしなさい」などと、理不尽な説教をする周囲の人が居て困ることが多いものです。
さらにいうと、何かに夢中になっている人は確かに「常識がなく浮き世離れしている」面もあるのですが、多くの場合、その専門分野に留まらない広い知識を持っています。
鉄道マニアなら、交通の発達や技術の発達に通じており、そのような発展の背景となる社会の変化も知っていたりします。昆虫マニアなら、もちろん生物学の知識があり、環境問題にも詳しいものです。俗に「一芸に通じるものは、百芸に通じる」といいます。
そのような深い知識に至らない趣味は、一過性のものか、人に自慢したいだけの表面的なものです。
自分よりすごい人がいないと思えるほど自信がある
勉強においても学力においても負ける自信がないのです。
この手の人はもともと学歴が高く、受験においても良い大学に入学できたり学生時代起業して成功を納めています。もちろん成功の裏側にはかなりの努力や苦い経験・つらい思いをしているので、その分何事にも負けん気が強くなる心理が働きます。
根拠があって自分にかなりの自信がある場合に限り、特に尊敬できる人を見つける必要はないでしょう。強いて言うなら、ライバルは自分自身です。
かの野球界のビックレジェント「野村克也」も以下の格言を残しています。敵に勝つより、もっと大事なことは、常に自分をレベルアップすることただ、一つの評価基準だけで人を判断して傲慢になっている場合があります。
人間にはさまざまな評価基準があるという広い視野を持たずにいると、世の中が単純化され過ぎてつまらない人生を送ることになるかもしれません。
しかし、それを他人が助言してはいけません。困っていない人に助言をしてもうるさがられるだけです。
こういう人は無意識に人を見下しているのが態度に出て、人が寄り付かなかったりします。そうして寂しさを感じた時が、自分を見直す良い機会となるでしょう。
自分には何もないと思い込んでいる
他人と自分を比較できるほど自分が何かに秀でているわけでもなく、取り柄がないと思っている人ほど尊敬できる人がいません。
このままでは状況は何も変わらないので、マインドチェンジをしてみましょう。
尊敬できる人を見つけるためのフローは、まず、自分と比較対象者を比べて何がすごいか・自分に足りない部分は何かを考えます。そして、比較検討の結果たとえば、「人1倍目標むけて努力している」「必ず有言実行する」などの尊敬できるポイントを探します。
この時、そもそも自分には何も自慢できることがないと認識している場合、あらゆる事象に対して引け目を感じているので尊敬や憧れといった気持ちが芽生えてこなくなっています。
しかし、現時点で自分には何もないのだから0から無限大まで伸び代があり、かなりのポテンシャルを持っていると考えてください。
あなたは新品のスポンジ状態なので、これからすごい人の良い点を真似たり、勉強するとすぐ吸収できます!
更に、成長スピードが高く、変なプライドもないので愚直にレベルがアップしていくメリットしかないのです。
逆に、変に自分に自身がありプライドが高い場合、他人の意見を素直に聞こうとしないので人生損しかしません。すっかり諦めてしまえば、もはや積極的に生きようという気力を失います。何の希望もなく、ただ一日一日を遣り過ごすだけの生活になります。
何か高い能力がなければ生きている価値がないように思い込むのは、競争原理の支配する資本主義が社会に行き渡っている結果でしょう。
冷静になって周囲を見渡してみれば、特別な高い能力がなくても、家族を持ったり、趣味に打ち込んだり、恋をしたりして幸福そうに生きている人が居るはずです。
尊敬できる人・憧れる人がいない人の特徴
プライドが高い
自尊心の高さゆえ人を尊敬したり認めたりする行為が嫌いなのです。
なぜプライドが高くなってしまうのかは状況により異なりますが、大抵は過去に成功体験をしてきて失敗や苦労体験をしてきていない可能性が高いです。
特に成長するにつれて大学や会社といった場にはあらゆる価値観・年齢層・バックグラウンドの人がいるので、変に自分に固執していると相手から嫌われてしまうかもしれません。
尊敬まではいかなくても、他人を褒めることぐらいはしたほうがいいかもしれません。
仕事場で尊敬できる人を作れないと自分の成長した姿や獲得できるスキル等の具体像がわからなくなってしまうので逆に不利になってしまいます。
そのため、プライドを少しだけゴミ箱に捨てて、すごいっていく感情を他人に抱くことから初めてみましょう。
ネガティブ
周りに優秀だと思う人やすごいと思う人はいるが、自分にはなることができない、そんな根の暗さを持っている場合、他人に尊敬の念を抱くことがなくなってしまいます。
あの人は雲の上の存在だからこの自分が憧れるなんておこがましいとネガティブ思考に陥ってしまうのです。悲観的なことは必ずしも悪いことではありません。楽観主義者ばかりだとどういうことになるかというと、バブル崩壊の歴史を調べればわかります。
環境問題について有識者に将来の予想をしてもらうと「頭は悲観的に、心は楽観的に」なんて応えが返ってきます。両方必要なのです。
悲観的な人は、それを「自分の能力」と考え、リスクや問題点を見つけ出す役割を果たすと良いのではないでしょうか。自分ではそんな風にポジティブに考えられないかも知れないので、周囲の楽観的な人たちが助けてあげると良いでしょう。君の力が必要なんだ!
友達や知り合いが少ない
そもそも現実的に周囲に知り合いや友達がいない場合、尊敬という気持ちを抱く機会もある程度少なってしまいます。
テレビやYoutubeなどのSNSで有名な人に憧れる気持ちはあると思いますが、人間は現実的に知り合いの人でないと本当に憧れたりその人を越えようという気持ちが芽生えません。
なぜなら、身近な存在だからこそ切磋琢磨して負けん気で頑張れたり、その人の努力量を知れるので、尊敬と言う気持ちを実感することができるのです。
もちろん、芸能人に憧れたり有名スポーツ選手に憧れたりする人がいてそれをモチベーションに頑張っている人も世の中にはいますがごく少数です。さらにいうと、彼ら自身も身近な存在にライバルや目標となる人物を置いている場合が多いのです。
起業や昇進など過去に努力して成功をおさめた
受験や起業など何かめちゃくちゃ苦労して努力して成功を納めた人ほど、他人を尊敬している暇がありません。かれらは自分のメソッドで人生がうまくいっているので、他人を模倣したり人を羨んでいる時間がないほど自分自身に充実感を持って生活しています。
何か失敗してもすぐに原因を考え次の行動を考えています。特に起業家ほど自分自身を強く持っているので、大抵「尊敬できる人は誰ですか?」と質問しても「ライバルは自分自身です」と答えるのが落ちです。
偉人や有名な人ほどこの特徴の人が多いのは言うまでもないでしょう。
また、全面的な引退でなくても、仕事の一部を人に任せたりして、時間に余裕ができたときに何をして良いかわからない、という事態に陥ります。
少し「尊敬する人」というテーマから離れますが、戦後の高度成長期は「豊かな社会」という日本全体の目標がありましたから、みんなそれに向かって邁進しました。
仕事もたくさんありましたから、他のことを考える暇などありませんでした。
そして今、日本は世界有数の経済大国になりました。
外国人がよく言うことですが、「日本は二位を走っているときは順調で自信もあったのに、トップに立ったらどちらに走って良いかわからなくなってしまった。」
世の中は豊かになり、寿命も延びました。人生百年時代、目標はなくなったのに時間はあります。
これまで考えて来なかった「どう生きるか」というような、哲学的問題に直面する人が増えるでしょう。
自分に対してコンプレックスがない
自分に対して何か悩んだりコンプレックスを感じたりしていないと、憧れる人を見つけにくいかもしれません。
なぜなら、自分に対して引け目を感じていないので相手の何かを羨むことがないからです。
尊敬できる人・憧れる人と出会う方法
尊敬できる人や憧れる人をなかなか見つけることができないと悩んでいる人は、ちょっと行動とマインドを変えるだけで簡単に見つけられます。まず、準備としてあなた自身の自己分析をする必要があります。
具体的には、自分の得意な点・苦手な点・性格として直したい点・直近の目標をブレストして考えてみましょう。
そしてら、自分の目標と得意な点を持っているような人を探しましょう。この時現味を出すために身近な人から探してくださいさい。もし同じ目標の人がいなかったら、夢が同じ人がたくさんいるようなコミュニティに属しましょう。
今時、SNSやマッチングアプリ等で簡単にみつられたり、活動グループを作ったりでき ます。その後、同じコミュニティ内で自分より優れている人や人望が集まっている人を観察し自分にないものを持っているかどうか分析してください。
そして、その人が優れている点を自分も欲しいなと思えたらその人をとりあえず尊敬できる人と認定してください。
まとめると、自己分析→同じ夢を持っている人を探す→コミュニティに属す→自分よりいい点を持っている人を探す→とりあえず目標とする人とするこの流れを目標とする人を超えた時に再度自己分析から初めてPDCAサイクルを回すと自己成長が早くなりますのでおすすめです。
尊敬できる人は誰ですかと就活の面接で聞かれた時の対処法
就職活動や転職活動でたまに聞かれる、「あなたの尊敬できる人は誰ですか?」と言う質問に対し皆さんはどのように返答していますか?
そもそも質問の意図を理解して答えられているでしょうか?
まず質問の意図は、尊敬できる人と自分を比較してそのギャップをどう埋めて将来あなたがどうなりたいかを見極めるのが本質です。
そのため、ベストな回答として自分が欲しい能力を説明しなぜそれを獲得したいか、獲得してどうなりたいかを答えられればいいのです。
尊敬できる人はぶっちゃけ誰でもいいわけで架空の人でもいいです。その人の名前や実在する人かは全く関係ない。
尊敬できる上司がいない会社からは早く転職すべき理由
尊敬できる上司がいない職場からは一刻も早く退社して転職活動を始めましょう。その会社であなたの貴重な時間を失ってはいけません。
その理由は以下の3点です。
- 働く人(同僚)であなたの能力や市場価値が決まる
- 上司は尊敬できてあたりまえ。そうじゃないならシンプルなおじさん・おばさん
- やりがいがない
仕事をする上で重要な要素は、何をするかではなく誰と働くかです。
またよく心理学でも、自分の近くにいる5人の平均の能力が自分自身の能力であると言われています。
つまり、働く環境によりあなたのスキルや人生が決まってしまうのです。
それを踏まえると、一番一緒に仕事をするであろう上司が理由はともあれ尊敬できなければ尊敬できない人と将来同じ道を辿り同じような能力しかつかなくなってしまいます。
上司はその会社で働きつづけた将来のあなた自身だと言っても過言ではないです。
また、メンターと言う言葉がありますが濁場におけるメンターの重要性が最近騒がれています。
メンターの存在はとても重要。夫は教授になった今でも3人メンターがいるそう。私の前職のガン研でもメンター制度があり仕事に直接関わらないシニアをメンターにつけてくれた。どこの大学でも制度があるのかは知らない。メンター制度がなくても自分でロールモデルを探し直接お願いしていたりする。 https://t.co/EsC1j0mjgf
— KT (@another_phd) April 20, 2019
もし今の上司が尊敬できないならまずは上司を変更してもらいましょう。
いやいや、そもそも会社内に尊敬できる人がいない職場の環境ならすぐに転職をしましょう。
今目の前にいるような上司に将来なりたくないのなら。