fiveforce(ファイブフォース)分析とは?
fiveforce(ファイブフォース)分析とは、業界の収益性を分析しその業界が稼ぎやすいか稼ぎにくいかを5つの指標を用いて判断するためのフレームワークです。
- 業界内の競争の激しさ
- 新規参入の脅威
- 相手の交渉力
- 売手の交渉力
- 代替品の脅威
上記5つの要素は事業の収益性に大きく影響を与える要因です。
5つの要素が強けらば強いほど、収益性が悪い、つまり稼ぎにくい収益構造だと考えられます。
ファイブフォース分析の主な目的は、自社の収益性を整理把握して将来に向けた戦略立案や将来影響を受けるであろう要因の洗い出し等がしやすくなります。
fiveforce(ファイブフォース)分析を転職エージェント業界の事例で実践
国内の転職エージェントを事例にファイブフォース分析をしてみました。
業界内の競争について、国内の転職エージェントはリクルート、ビズリーチ、doda、マイナビなど様々な企業のサービスが存在します。
転職エージェントが属する市場は大雑把にいって人材業界であり人材業界の市場規模は9兆円となっています。
しかし、人口減少や高齢化により2025年には人口の1/3が高齢者となる社会になると予想されていますので業界の市場規模は減少していきます。
つまり、業界内の競争は激しいと結論づけることができます。
次に買手の交渉力について、この場合買手とは転職希望者のことを指します。
転職希望者はだいたい3社ぐらいの転職エージェントを併用している場合が多く1社だけというわけにはいきません。
そのため、買手は転職エージェントをスイッチしやすいので買手の交渉力は強いと言えるでしょう。
売手の交渉力について、この場合は転職者を雇用したい企業のことを指します。企業は是が非でも自分の会社を各エージェントに転職希望者へ紹介してもらいため売り手の交渉力は弱いでしょう。
もちろん、新規に立ち上げた直後の会社であれば認知度を高めたい側面からもどのエージェントにも載せたい気持ちはありますが、ある程度ブランドが確立された人気企業だと安心に定評のあるエージェントしか選ばないという行動をとるので一概に弱いとは言えませんね。
新規参入の脅威はビズリーチやリクルートの大手人材会社の既存ブランドが強いこと以外あまり障壁の高さを感じないのでまあまあ参入しやすいのではないでしょうか。
代替品の脅威として、そもそも企業感動しで人材を定期的に交換するようなトレンドがでてきたり、リファラル採用やダイレクトリクルーティングがより行いやすい環境になると仲介役である転職エージェントが必要なくなってしまいます。
そのため、代替品の脅威は中程度といえるでしょう。
人材業界のファイブフォース分析の結果
以上の分析から、人材業界における転職エージェントをファイブフォース分析してみた結果、ある程度稼ぎにくい収益性モデルであることがわかります。
しかし、市場規模は比較的大きいので新規参入して勝てる場合は1億の年商は難くないでしょう。